黒い虹と気球

小説や漫画の本中心に感想を書きます (本によって発売直後に感想を書いている場合があります。ネタバレなどにはご注意ください)

『The MANZAI 上 つきおうてくれ』: 感想

初めまして、このブログを読んでくださり有難うございます。

本の紹介や感想など書けたらと思い、ブログを開設してみました。以前まではTwitterなどを利用していましたが、文字数が制限されてることもあり、ちゃんとした感想を書けなかったので...()

初めての本の紹介ということもあって何にしようか悩んでいたのですが、先日ふらっと立ち寄った本屋さんの文庫の新刊コーナーで懐かしいタイトルを発見しました。

 

(P[あ]1-13)The MANZAI 上: つきおうてくれ (ポプラ文庫ピュアフル) https://www.amazon.co.jp/dp/4591151484/ref=cm_sw_r_cp_api_2C-VxbQ9CG4HH

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あまりの懐かしさに思わず手にとってしまいました。

僕が小学生で色々小説を読みだした頃、母親に面白いと勧められて読んだ小説です。

これはなかなか思い出深い小説だとページをぱらぱらめくりながら最初の本紹介はこれにしようと決めました。

僕が持ってるシリーズは1〜6巻まであるんですがこれはそれを上中下の3冊にまとめたものみたいですね(中身を見る限り上は1・2巻、中は3・4巻、下は5・6巻そのままの文章でした)

 

あさのあつこさんと言えば最近『バッテリー』がアニメ化され、注目されてる作家さんです。

多くの方が、あさのさんの小説は最初が良くても最後が雑な傾向にあると仰っていますが、

すみません、僕もそう思ってます笑

だからこそ今回は『The MANZAI』の上巻1/2、1巻分のみを紹介したいと思った次第です。(タイトルにもそう書いてますよね笑)

けれど中下巻もこの上巻を読んで気に入っていただけたら是非読んでほしいです!(どっちやねん)

 

前置きはこのくらいにしてあらすじでも。

 

話は関東から関西の中学に引っ越してきた瀬田歩(せたあゆむ)が秋本貴史(あきもとたかし)に「付きおうてくれ」と告白される所から始まります。

ここだけ読んだらBL小説かな?と思われてもおかしくないですね笑

しかし本当に付き合うのではなく、あくまで「一緒に漫才のコンビ組もうぜ!」という意味での告白です。

この告白された瀬田歩という少年が主人公であり語り部なんですが、しかしなかなかにシリアスな過去を持っていて、、前に通っていた中学で不登校になっていたそうです。

そのためか家族の中でもギクシャクし、重たいムード。

お姉さんはその雰囲気を払拭しようとお父さんに気晴らしにドライブに行こうと提案しますが、その道で事故に遭い、二人は亡くなってしまいます、、

重すぎる...

けれどこのシリアスな過去から一転、歩は貴史とそのクラスメートと出会い、漫才を組むことで徐々に明るい生活を取り戻していきます(実際馬鹿なお喋りがほとんどですが笑)

貴史の他にも、転校生の歩に良くしてくれる森口京美(もりぐちことみ)、その京美のことが好きで歩と同じクラスの高原有一(たかはらゆういち)、同じくクラスメートの篠原友美(しのはらともみ)、蓮田伸彦(はすだのぶひこ)も歩と貴史の漫才コンビ結成に背中を押します(歩本人はものすごく嫌がります)。

そして忘れてはならないのが貴史のことが好きな萩本恵菜(はぎもとめぐな)。通称メグ。

歩と貴史が漫才コンビを組むと知り、歩を敵視するようになります(貴史との会話の中でも歩のことばかり話すので嫉妬します)。

そして困ったことに、歩は敵視されているはずの恵菜に生まれて初めて恋をしてしまいます。

>>三角関係<<

そうです(歩)→(恵菜)→(貴史)→?(歩)という構図です。恋愛小説では良くありますよね、それです。

歩だけでなく登場人物が抱える"いろいろ"な問題も「笑い」で徐々に解決していく、そういった感じで話は進んでいきます。

そして来たる文化祭。貴史と歩はロミオとジュリエットになり、皆の前で漫才を披露することになるのですが、、

 

あらすじ終わり。

 

改めて思うのが、登場人物やその周り全てが生き生きとしていることです。クラスメートだけでなく、先生。病院の患者さん(4巻以降)、貴史のお母さん、お好み焼き屋「おたやん」。これも物語に明るさが与えてくれる一因になっています。

 

そして関西人の自分からしても違和感ない関西弁、そこで行われる会話の掛け合いがとても面白いのです。というかそこがこの話の一番の魅力です。何気ない会話の中でもこんなに笑いはあるんだなと感じさせられる話でした。

 

気になった方は是非読んでみてください。

 

* * *

同作者『バッテリー』のアニメ化が発表された際、『The MANZAI』の映画化はどうなったんだと思われた方も多いんじゃないでしょうか。

そうなんです、この作品、4巻(完全版では中巻の後半)の時点で映画化が企画されていたんです。帯に小さく「映画化も着々進行中!」と書かれていました。

しかし6巻(最終巻)が発売された時、帯には映画化の文字は書かれていませんでした、、

確かに6巻は今までの1〜5巻と比べて展開が早すぎるところはありました。けれどそれを差し引いたとしても、自分にとって素晴らしいと思える作品には違いないので、発表から何年も経ってますが待ち続けたいと思っています。