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黒い虹と気球

小説や漫画の本中心に感想を書きます (本によって発売直後に感想を書いている場合があります。ネタバレなどにはご注意ください)

映画『君の名は』: 感想

こんばんは、今日も一日お疲れ様です。

 

昨日、今日と台風のおかげか少し肌寒い日が続きました。それと同時に夏も終わりが近づいてきたと感じさせられますね。夏生まれの自分としては少し寂しい...

季節の移り変わりのため体調には充分気をつけてくださいね(僕も気をつけないと)。

さて今日、時間の都合で観に行けていなかった映画をようやく観に行くことができました。

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『君の名は』という映画です。既に観に行ったという方も多いと思いますが、これがとても良かった。

行ったのは地元の映画館だったんですが、平日にもかかわらず凄い人でした笑(学生さんが多かった)。そういや世間はまだ夏休みなんですね、羨ましい。

 

さて、感想を書こうと思いますがその前に。

 

これより先はネタバレを含みます。まだ作品を観ていない方はご注意ください。

 

「入れ替わった二人」

ある日突然、見ず知らずの人の体になってしまった二人。

一人は田舎暮らしの女子高生、三葉(みつは)。古い伝統やしきたり、カフェがない糸守町での生活にうんざりする日々。遂には、「来世は東京のイケメン男子にしてくださーーい!!!」と叫ぶ始末。

もう一人は都会暮らしの男子高生、瀧(たき)。

父親との二人暮らし。イタリアンレストランでアルバイトをしており、そこでの先輩、奥村ミキに憧れている。

二人は、突然変わった自分たちの体に翻弄されます。

次の日になると、まるで夢を見ていたかのように元の体に戻り、また別の日に不思議な夢のような出来事が起こる。それが繰り返されるうちに二人は気づきます。

「俺/私 たち入れ替わってる!?」

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入れ替わるのは週に2、3回、それでも生活に支障が出ることには変わりありません。二人はお互いに日記を付けるなどして情報を取り合うことになります。

 

<二人がまだ入れ替わる前に、三葉が巫女姿で儀式をするシーンは?でした(口に含んだ酒粕を吐き出すシーンも、若干引いてしまいましたが、これが終盤の最後の入れ替わりを成功させる伏線になるのでまあ...。でももっと他に方法はなかったのかな笑)

あと瀧くん、おっぱい揉みすぎ!!笑
体が入れ替わるたびに三葉の胸を揉んでいるので妹の四葉にも気味悪がられてるのが一番笑いました。最後三葉にばれた時も一回しか揉んでないって嘘ついてましたね笑。>

 

「デートと彗星の接近」

瀧と奥村先輩は三葉の尽力もあって、デートをすることになります。そしてその頃、三葉の町では何千年に一度の彗星大接近、そして地元の祭りが開かれることで皆楽しみにしていました。

三葉はスマホで「デートが終わる頃には彗星が見られるよ」と瀧に連絡します。しかし瀧はちんぷんかんぷんな様子、それはデートとなった経緯ではなく彗星が見られることに疑問を持っているようでした。

 

結局生身の瀧は奥村先輩と会話が続かず、デートは早くに終わってしまいます。

三葉はなぜか祭りに行く前に髪を切ります。

 

<迷惑な客に切られた服を直したり、たくさん会話して奥村先輩と仲良くしていたのは三葉であって、瀧ではなかった。

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三葉はお祭り前に髪を切りますが、これは後に東京に行ったことで瀧への思いを振り切れない自分と決別するために取った行動だと分かります。最初観たときには謎だった場面も最後まで見るとちゃんとその場面の伏線が回収されててびっくりしました。>

 

「三年前の出来事と時間のずれ」

三葉と連絡が繋がらないことに不思議に思った瀧は、自らの体験を元に三葉の町を割り出し、訪れることを決意、そしてその町は三年前に彗星(の割れた破片)の衝突で壊滅し、今では誰も住んでいないことを知らされます。

 

<ここで思わずハッとされた方も多いんじゃないでしょうか。そうです、二人の時間は同時進行じゃなかったんです。
彗星大接近は瀧のいた時間では三年前の出来事であり、三葉にとって瀧の時間は三年後の未来での出来事だったわけです。
そうなると二人は同い年じゃなくて三葉が瀧より三歳年上ということになりますね(そこはあんまり関係ない?)。

そして何より驚かされたのが既に三葉が死んでいたということです。

どうりで連絡が取れないわけだ...>

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「最後の入れ替わり」

瀧は三葉の体になった時に訪れた祠のことを思い出します。そしてその祠に瀧自身の体でいく決意をします。

祠は奇跡的に彗星の衝突を免れていたようで無事残っていました。やっとの思いで祠に辿りついた瀧は、そこで三葉の体でお供えした酒を見つけ、飲みます。

 「早くここから逃げろ!」

すると瀧は三葉の体になっていました。なんともう一度三葉が生きている時間に戻ってこられたのです。瀧は喜び、やはりこの時も胸を揉みます。

テレビを見ると今夜、彗星が大接近するとのこと。体は三葉の瀧は必死に住人にここから避難するように説得しますが、突然のことで皆受け入れてくれません。三葉の体の瀧は信じてくれる三葉の友達と共に住人を避難させられないか考えます。

 

 <三葉姿の瀧が供えた酒の伏線が回収されました。そして彗星衝突のため、住人に避難を呼びかけます。

この場面がこの物語の賛否両論となる場面だと思うんです。他のレビューにもあった問題点を何点か取り上げます。

まず三葉が友達と何か(?)を爆発させるシーン。

いくら住人を助けるためとはいえ、やり過ぎではと思われる方もいると思います。

それから、住人はどうやって避難できたのか。

後で彗星の衝突で住人は全員無事だと伝えられますが、あの状況でどうやって全員避難できたんでしょうか...(三葉の父親を説得しに行く時、既に彗星が分離して衝突し始めてました)。

そして三葉と父親の和解です。

これは回収不足でしたね。これだけは僕も少し残念でした。時間が短いため、やはり本筋と違う部分はカットせざるをえなかったと思われます。

(追記)

先日スニーカー文庫から発売された「君の名は。 Another Side」で映画では描写されなかった父親とのやり取りが書かれているようです。

 

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4041046599/ref=cm_sw_r_cp_api_pgAXxb0BZFKP9

 

気になる方は是非読んでみてください。>

 

「初めての対面とやり残したこと」

住人を避難させるのに苦労する瀧は山頂にいる瀧(三葉?)を探しに行きます。

生きる時間が違う二人、しかし山頂の上で二人は奇跡の対面を果たします。

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二人はもう二度と名前を忘れないように手の平にマジックで自分の名前を書こうとします。しかし、その途中で瀧の目の前から三葉の姿は消えてしまう...

残された三葉は自分の力で住人を避難させる使命を託されることになりました。

 

<三年のタイムラグがあるにも関わらず、二人が出会った時間は?と思ったんですがなるほど、山頂の上は「あの世に繋がってる」というのはこのことだったんだと、またもや伏線を回収させられました。

マジックで手の平に名前を書こうとしていたんですが、先に瀧が三葉の手の平に書いていたのを思い出し、名前を忘れてしまった三葉はその手の平を見たのですが、

「好きだ」

これじゃ分かんないよ!!笑

気持ちは嬉しいけどちゃんと名前を書いて欲しかった笑。>

 

「大人になってからと物語の感想」

しかし総じて見ると、やはり前評判通りの素晴らしい作品でした。制作側にとってはこの物語の構成が一番難しかったんじゃないでしょうか、100分という短い時間でこんなにも話が展開できるのかと驚きました。

あと物語が無事二人が大人になってから再会し、ハッピーエンドだったのは個人的に嬉しかったです。

新海誠さんの作品は秒速5センチメートルのような現実めいた(新海誠さん自身、バッドエンドとして描いた訳ではないそうですが)終わり方が多いのでこの話もやはり二人は再会できないのかと心配していたのですが、ちゃんと再会してくれて良かった...(瀧が思い切って三葉に声をかけた時「よっしゃ!」ってなりましたよ笑)

そして何と言ってもRADWIMPSの音楽。物語とも非常にマッチしていて聴いていて爽快でした。映画館で聴くとCD音源よりも更に迫力があって良いですね、これが映画館で映画を観る

強みです。

あと先ほど触れてませんでしたが、最後の入れ替わりで瀧が泣きながら胸を揉む所はめっちゃ笑いました。あんなにシリアスだった前までの場面は何だったんだと笑。

 

映画館で観て良かったと思える作品でした。