黒い虹と気球

小説や漫画の本中心に感想を書きます (本によって発売直後に感想を書いている場合があります。ネタバレなどにはご注意ください)

『#こんなブラック・ジャックはイヤだ』: 感想

今年に入って一度もブログ更新出来てなかったのですが、ようやく「これは紹介したい!」と思える本に出会えました。

 

それが、この『#こんなブラック・ジャックはイヤだ』です。

 

#こんなブラック・ジャックはイヤだ (エヌ・オー・コミックス) https://www.amazon.co.jp/dp/4778034015/ref=cm_sw_r_cp_api_tDyIyb0KFPGDW

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(※昨日(1/25)まで在庫切れしていたようですが、現在は復活しています)

 

読後、打ちのめされました。もしかしたら今年一番の作品をいきなり引き当てたかもしれない...と思うほどに(まだ1月なのにいいのか?笑)。

 

本家である手塚作品の『ブラック・ジャック』が好きな方だったらキャラ崩壊こそあるものの「とても満足できる」内容となっています。逆に本家を読んでいなければ楽しめない部分が所々あるので、この本を読む前に本家の方を先に読んでおくことをお薦めします。

 

この作品の魅力はやはり手塚治虫さんの『ブラック・ジャック』では見ることのできなかったブラック・ジャック達が描かれている所です。

 

『ミドル・メンズの章』では本来揃うはずのない、黒男・キリコ・間久部の三人がSNSについて語り合ったり、まさに「こんなブラック・ジャックは嫌だ!」と言いたくなるような馬鹿らしい発言が飛び交っています。"キャラ崩壊"と言ってしまえばそれまでなのですが、ブログ主は「全然OK」でした。むしろ「面白い!」という感情が勝ってしまって、違和感は不思議と感じませんでした。

 

『学ラン・ブルースの章』では、やはりこれも手塚作品では見られなかった、「黒男達の学生生活!笑」 を見ることができます。間久部...原作ではそんなに見ることなかったのに、なかなか良いキャラしてるぜ笑。

 

『現代的レシピの章』は水道水を水道水で割ると水道水の味がする発見をした、ブラック・ジャック氏による料理教室!「ひとりぐらしマンが食費も洗い物も減らしてまあごく普通にテキトーに酒が飲める現代的レシピ」を教えてくれるそうです。ここまで聞いても頭がおかしくなりそうですが、意外と本人、"料理に関しては"まともなことを言っています笑。

 

そして『正気に戻るの章』。この畳み掛けは反則だろ!と言いたくなるような、まさにファンサービスが多く詰まった話が入っています。手塚先生の登場、黒男の帰りが2週間遅くなり留守番するピノコピノコの表情やしぐさがもしかしたら本家以上に豊かに描かれてる。

 

この本の作者さん、つのがいさんという方を知ったのも「『#こんなブラック・ジャックはイヤだ』がなんと書籍化されます!」というツイートを見かけてからで、それまでツイッターに漫画を載せてることも知りませんでした。

前情報知らずに『すげえ、手塚先生が描いたみたい!』というノリで買うのを決心したため(失礼)、今読んでとても驚いています。

 

巻末のカラーイラストもすごく綺麗で、後で調べたら既にツイッターに載せられてた絵だと知って。すごい(さっきからすごいしか言えてない笑)。

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こんな人を何故今まで知らなかったんだろう...

非常に中身の濃い一冊でした。

 

これが一巻で、もし二巻が出るのだとしたら絶対買います。そして、つのがいさんの今後の活躍にも楽しみにしています。

 

つのがいさん

Twitter → @sunxoxome

ブログ→ http://tsunogai.blogspot.jp/

 

(追記)

ペーパーが貰えたのですが、思っていた大きさと違って驚きました(ポストカードサイズの小さいものだとばかり思ってました)。こういう所も個人的に嬉しかったりしてます。

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